令和6年度吉川市人権教育啓発講座「人権セミナー」
令和6年度吉川市人権教育啓発講座「人権セミナー」が、12月3日から6日間に渡り、市役所の会議室にて開催されました。
随時サポート委員を募集し、27名の方が参加して下さいました。お忙しい中ご協力頂きましてありがとうございました。
講座に参加された方の感想をこちらに掲載させていただきます。
①講座『高齢者を取り巻く環境と人権』
生きがいシステム研究所 代表 臼倉 登喜雄 氏
認知症の病院で働いてますが、家族の苦労もよく知ってます。拘束をしないので看るのは大変ですが、やり甲斐もあります。仕事ですし、他人だから看護・介護の介入ができますが、これが自分の親だとしたら、今のように介入できるか、難しい所があると思います。安楽死の話もありましたが、自分が認知症になる前に最後を決断できるような時代になって欲しいと強く思います。子供達にいいお母さんだったねって思われたいとこの仕事を通して強く思うようになりました。
身近に高齢者の方が多く、接する機会も割と多いので、自分の今までの対応が大丈夫だったのか、考えさせられました。自分もいつかは歳を取り「高齢者」と言われる日が来るので、当事者の方の話が聞けて良い機会だった。お話を聞かせて頂き、ありがとうございました。
セミナーを通じて、現状と今後未来を見据えての取り組み方を考える良いきっかけになりました。共働き家庭、核家族が増えていく中で高齢者世帯の問題も沢山あり、地域内での関わりも昔に比べ激減したと思います。介護や医療費など沢山の高齢者世代を支える若者世代への負担ばかりに注目しがちですが、お互いの人権を守りながら共に暮らしやすい社会にしていくには、正しい知識を身につける・相談相手(家族や行政など)を見つけるなどアクションが大事だと良く分かりました。ありがとうございました。
高齢者の人権問題現状と課題について今までなんとなく、漠然としか考えたことがなかったことをしっかり考える時間になり有意義でした。親の高齢問題がすぐそこに来ていることを実感できました。
高齢者の方の人権について満遍なく説明されており、とても良かったです。尊厳死については、「尊厳死宣言公正証書」にまで触れられると更に良かったと思います。電話相談の電話番号まで示されていましたが、ナビダイヤルは必ず電話代が掛かってしまうので、むしろスマホの無料通話プランで利用出来る通常の固定電話の番号のほうが有り難いなと思いました。会場は満員でしたが、また開催されると思いますので、ご興味のある方は是非ご受講をお勧め致します。
②講座『暮らしのなかの人権~同和問題とは~』
埼玉県人権・男女共同参画課 講師 高橋 厚裕 氏
貴重な話を聞けました。ありがとうございました
同和問題について全く知らなかったので知識が広がり大変興味深く、受講させて頂きました。
自分を大切にしていればきっと周りの人にも優しくなれるので、子どもたちにも伝えます。講師の先生のお話しが分かりやすく、聞きやすかったです。
同和問題の正しい知識を身につける事が出来た。講座のボリュームも丁度良かったです
同和問題についての人権セミナーに参加させていただきました。今回頂いた資料の中に同和問題だけでなく、インターネット・女性・子供・高齢者・障害のある人の人権等参考になる資料がたくさんあり、今後ゆっくり目を通そうと思います。セミナーに参加した事で資料を読むだけでは理解出来なかった事も深く考える事ができたと思いますので、貴重な機会をいただきありがとうございました。
③講座『ワークショップで体験する外国人の人権』
吉川市国際友好協会 副会長 石井 亮英 氏
外国の方との交流させていただく機会をいただいたことで、外国人の日本に来て一番困ったことや大切にしてほしいことの理解が深まりました。今日のワークショップで得た経験を今後の生活に活かしつつ、子供たちにも伝えていこうと思います。
外国人の方の苦労や日本に対して抱いている良い印象などお聞き出来て非常に有意義な時間を過ごせました。困り事に対してコミュニティで関われる事があれば良いと思いました。
思った以上に吉川市はいろいろな外国の人が居住していることを知り、その生活や考えを伺う、よい機会となった。
吉川市に2000人以上の外国人の方が住んでいて、ベトナム人が700人以上、中国人が500人程住んでいるそうで、確かに娘や息子の同級生にベトナム人の親御さんや中国人の親御さんがいるなーと納得しながら話を聞いていました。私は中国の講師の方とフィリピンの講師の方に話を直接聞くことができ、質問に笑顔で対応していただけてありがたく思いました。自分の住んでいた国を出て日本で生活していくとなると言葉の壁や自国と日本のギャップに沢山の戸惑いがあったと思います。移住してきた外国人の方が住みやすく生活しやすい吉川であってほしいと思ったし、既に手を差し伸べている人達がいることを本日知りました。日本語教室ってボランティアだったんですね。素晴らしい取り組みだと思います。本日は有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
外国籍の方が日頃どんなことに困っているのか知ることができお互いに理解し合ういい機会になりました。その国に対して偏見を持っているとその国の方に対しても先入観から偏見を持ちがちですが、個人として向き合うことが重要だと感じました。
④講座『デフリンピックとは?デフリンピックってなに?』
越谷市聴覚障害者協会 会長 宮下 昭宣 氏
(トルコデフリンピック出場)
ろう者の方のお話を聞くのは初めてで、身振り手振りと顔の表情でお話をしていて、とても興味深く聴講致しました。
『パラリンピック』は聞いたことがあったけれど、『デフリンピック』というのは聞いたことがなかった。『デフ』とは聞こえないという意味で『デフリンピック』とは聞こえない人のオリンピックのことだそうです。耳が聞こえないため、競技のスタートの合図が光だったり、肩を叩いてもらったりと工夫されているそうです。来年東京でデフリンピックが開催されるので、見る機会があったら見てみたいと思いました。
オリンピックやパラリンピックの認知度と比べると、デフリンピックという言葉自体あまり知られていないので、もっと沢山の人に知ってもらえる様になれば良いなと思いました。身近で見させていただいた手話ですが、お話の内容と手話の動きは凄く理解しやすい動きなのだなと改めて感じました。聴覚などに障害がある方達でも国や人種関係なく同じ土台に立ち、スポーツを競い合えるデフリンピックは素晴らしいなと思いました。来年日本で開催されるデフリンピックに機会があれば行ってみたいです。
実際に手話を見ながらお話しを聞くのは初めてでした。少しですが知っている手話もありました。小学校の同級生に聴覚障害の女の子がいて、彼女と話が出来る様にと担任の先生が指文字の一覧表を配布してくれて、今でも全て覚えています。子供にも教えたいと思いました。貴重な機会をありがとうございました。
⑤講座『男女共同参画基礎講座~あらゆる場面にジェンダーの視点を~』
埼玉県共同参画専門員 黒須 さち子 氏
人権について普段の生活の中では自分が気づけないこともありとても勉強になりました。
世の中では多様化の時代と言われ、ジェンダーレス、男女平等などの言葉はよく耳にするが、細かな事まではまだ理解していなかったので、今回例えのお話を混ぜながら、丁寧に教えて頂けたとのでとてもわかりやすかった。女性が働きやすく生きやすい時代ではまだまだないのが現状で、1人ずつの意識を変える事が必要だというのがわかりました。
非常に内容の分かりやすい講演でした。テレビなどで見ることはあっても、改めて人権について自分自身が考える機会はなかなか無いので、良い機会になりました。参考データが時折、若干古いデータでしたので最新だとより良かったかなと思います。
タイトルから、参加者は女性が多いのかな?と予想していましたが、70代位の男性も多く参加されていて、年齢や性別に関係なく関心が持たれる話題になっているのだなと感じました。どこかの年齢層にのみ関心が集まっても男女共同参画の社会は形成できないと受講後、感じました。子ども達世代にも、受診内容を伝えていく必要性を感じました。
⑥講座『子どもの人権について考える~ゆずりはの実践から~』
社会福祉法人子供の家 ゆずりは 広瀬 朋美 氏
参考になりました。有難う御座います。
他人事ではないお話しで自分にも起こりうることかもしれないなと思いました。今は昔と比べて地域の関わりが少ない分、孤立してしまう親や子供が多い。虐待を先ずは未然に防ぐ為にも親の心のケアも大切だなと気づかれされました。このような会に参加させていただきありがとうございました。
とても勉強になりました。
訳あって親と暮らせない子供達の事をサポートしている方のお話を伺いました。自分の生い立ちも、人に言える様な生い立ちでは無かったので色々と自分と重ねながら聞いていました。普段ニュースで取り上げられる虐待死を見るたびに心が痛みます。少しでも助けられる命を守活動をされている方をとても尊敬します。虐待の傷は親から離れても治りません。一生トラウマが付きまといます。少しでも身体も心も救われる子が増えます様に。